パウロが獄中からフィリピの教会に宛てて書いたこの手紙は、彼の晩年の信仰告白であり、ある意味で人生の総決算ともいえる言葉が綴られている。その中でも今日取り上げるのは、「なすべきことはただ一つ」という言葉である。あれもこれも[…続きを読む]
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250706_「神のペースで歩む旅」_民数記9:15−23
民数記は、モーセ五書のひとつであり、エジプトを脱出した神の民が約束の地を目指して荒野を旅する姿を描いている書である。もともとのヘブライ語の表題は「荒野において」という意味だ。この書は、神の民が荒野で試練の中を旅し、神の導[…続きを読む]
250615_「イエスさまがいちばん」フィリピ3:2-9
パウロは投獄され、自らの終わりを見据えつつ、フィリピの信徒たちに向けて手紙を書いている。その中で彼は、「肉を頼りにする者たち」に対して、激しい言葉を用いて警告している。律法を守ることで神に認められようとする律法主義への強[…続きを読む]
250601_「逆境はチャンス? 獄中からの手紙」_フィリピ1:12-30
パウロが獄中から記した「フィリピの信徒への手紙」は、しばしば「喜びの手紙」と呼ばれている。常識的に考えれば、投獄という不自由の極みにある中で「喜び」を語るなど理解に苦しむが、そこにこそ福音の本質があるとパウロは語る。 「[…続きを読む]
250608_「星のように輝く」フィリピ2:1−18(ペンテコステ礼拝説教)
聖霊が降り、教会が生まれたことを記念する「ペンテコステ」である。2000年前、弟子たちに突然、激しい風のような音が響き、炎のような舌が一人ひとりに留まった。聖霊が注がれ、彼らは部屋を飛び出し、異国の言葉で神の偉大な業を語[…続きを読む]